【2024年版】SNS集客のコツとは?効果的な使い方を解説

近年、SNSはマーケティングに欠かせないものとなり、SNS集客に力を入れる企業が増えています。しかし、どのSNSを使えばいいのか、どのようにすれば効果が出るのかわからない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、SNS集客の基本から効果を出すコツまで解説します。また、目的別におすすめのSNSを紹介します。

SNS集客とは

SNS集客とは、TwitterやFacebook、InstagramをはじめとするSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用して集客を図ることです。

SNS集客を始める目的は、認知拡大、新規顧客獲得、再来店促進など企業によってさまざまです。

SNSの代表的な活用方法は、新商品やキャンペーン情報の発信、クーポンの配布、広告出稿などがあります。

SNS集客の重要性

SNS集客の重要性

近年、SNS集客に代表されるように、SNSを活用したマーケティングに力を入れる企業が増えています。

ここ十数年でインターネットが飛躍的に発展し、それに伴ってSNSも私たちの生活に入り込んできました。特に若い世代にとっては、情報収集の手段として、テレビや雑誌よりSNSがなくてはならないものになっています。

企業が多くの顧客を獲得するために、顧客にとって身近なSNSを活用するようになったことは自然な流れと言えるでしょう。実際、SNS上でバズり、大人気店となった飲食店や雑貨店もあります。

また、顧客の生活に近いSNSは既存顧客との関係強化にも役立つと言えます。SNS集客施策によって既存顧客との接点を増やすことで、再来店促進やロイヤルカスタマー化が見込めるでしょう。

参考:令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書

SNS集客の特徴

SNS集客の3つの特徴 イメージ図

SNS集客には、テレビや雑誌などのマスメディアを利用した集客施策とは大きく異なる特徴があります。SNSならではの特徴を押さえましょう。

  • 手軽に始められる
    SNSの最大の特徴は手軽に始められることです。SNSは基本的に誰でも無料で利用できるため、コストがかけられない方でもリスクなく始められます。
  • チャネルの拡大
    新たなSNSを始めるとチャネルが拡大します。各SNSによって年齢層や国籍など利用者層が異なるため、チャネルが拡大することによって、より多くの層へアプローチできるようになります。
    また、チャネルの拡大に伴って、配信できるコンテンツの幅も広がります。オリジナリティのあるコンテンツを伴った情報は、顧客に刺さりやすくなったり、記憶に残りやすくなったりするでしょう。
  • 新しい層への認知拡大
    SNS集客を始めることで、今まで接点のなかった層への認知拡大を図ることができます。オンライン上では、まだ店舗に足を運んだことのない人やお店の存在を知らない潜在層にも情報を届けられるため、認知拡大につながります。

SNS集客のメリット

SNS集客には、SNSを使うからこそのメリットがあります。ここではメリットを3つ解説します。

無料で始められる

無料で始められる イメージ図

SNS集客の最大のメリットは無料で始められる点です。
新たな施策やサービスを始めようとすると、初期費用や運用コストなどがかかります。しかし、SNSのアカウントは基本的に誰でも無料で作成できるため、コストをかけられない方でも手軽に始めることができ、コストと同時にリスクを抑えることもできます。

狙っているターゲット層にアプローチできる

狙っているターゲット層にアプローチできる イメージ図

前述のとおり、SNSはサービスによって、使っている年齢層や国籍など利用者層の特徴があります。そのため、最適なSNSを利用することで、狙っているターゲット層にピンポイントでアプローチすることが可能となります。

企業においてもさまざまなSNSで企業アカウントを作り、配信する情報や実施するキャンペーンの内容によってSNSを使い分けるケースが多くなってきています。

顧客の育成(ロイヤルカスタマー化)ができる

顧客の育成(ロイヤルカスタマー化)ができる イメージ図

ロイヤルカスタマーとは「企業や商材に愛着を持って、継続的に購入・利用している顧客」のことを指します。

SNS集客では、SNSを通して継続的に情報配信をするため、顧客への接触回数が増えています。
顧客への接触回数が増えれば、顧客がブランドやお店に愛着を持ってくれる可能性が高まります。また、お得な情報は、再来店やリピート購入のきっかけとなります。

SNS集客を続けることで、顧客の育成・ロイヤルカスタマー化につながり、売上アップが見込めます。

SNS集客を始める際のポイント

ターゲットの明確化とSNSの選択

SNS集客は、手軽に始められるからこそ、準備不足で失敗してしまうケースも少なくありません。ここでは、SNS集客を始める際に押さえておくべきポイントを解説します。

目的・ターゲットを明確にする

まずは目的やターゲットを明確にしましょう。SNS集客だけに限りませんが、目的・ターゲットを明確にしないまま始めてしまうと方向性が分からなくなり、行き詰まる可能性が高くなります。

特に、SNS集客で効果を出すには、目的にあわせた発信内容であることが重要です。適切な情報発信をするためにも、準備の段階で目的・ターゲットを明確にすることが必要不可欠です。

例えば、商品・サービス・お店の利用頻度や愛着度に注目した場合、ターゲットは以下のように分けることができます。

  • 一見客・たまに利用するユーザー
  • ライトユーザー
  • ヘビーユーザー
  • ロイヤルカスタマー

上記以外にも年齢や性別、居住地などのユーザー属性に基づいた分け方なども考えられるでしょう。

目的・ターゲットに合わせたSNSを選択する

SNSは種類によって特徴や利用者層が異なります。自社の目的・ターゲットに合わないSNSを利用してしまうと、どんなにいい情報を発信していても狙った効果は出なくなってしまいます。
効果を出すためには、自社の目的・ターゲットに合わせたSNSを選択するようにしましょう。

運用体制を事前に決めておく

SNSを運用していく際は、運用体制を事前に決めておくことも大切です。
発信内容はどう決めるのか、どのくらいの頻度で発信をするのか、運用は何人で担当するのかなど、事前に決めておくべき事項は多く存在します。
実際に運用を始めてから出てくる問題もあるとは思いますが、基本的な運用体制は事前に決めておくようにしましょう。

SNSの種類と特徴

SNSは利用方法によって、大きく以下の4種類に分類できます。

  • 拡散系
  • 口コミ系
  • チラシ・クーポン系
  • 情報発信・クーポン 総合系

代表的なSNS名を挙げながらそれぞれの特徴を解説します。

拡散系

拡散系SNS イメージ図

拡散系の特徴は、ユーザー数が多いため拡散力が強く、企業や著名人なども多く利用している点です。認知拡大やキャンペーン情報の拡散(話題性)を目的とする企業にとっては、最も効果のあるSNSであると言えます。話題になり多くのフォロワーを獲得できれば、拡散力はより強くなっていきます。
また、ユーザー同士のやり取りができるため、企業と消費者で双方向のコミュニケーションを取れる点も特徴です。

拡散系のSNSはその特性によって以下の3種類に分けられます。

  • 短文投稿系
  • 日記投稿系
  • 写真投稿系

代表的なSNSはそれぞれTwitter、Facebook、Instagramなどです。
拡散系のSNSは、基本機能は無料で利用できるものが多くあります。しかし、企業向け機能を使いたい場合や一定のメッセージ通数を超えた場合に費用がかかるものもあるので、注意しましょう。

口コミ系

口コミ系SNS イメージ図

口コミ系は、消費者がお店やサービスを利用後、その感想や評価を写真と文章で投稿するタイプのSNSです。口コミ系の特徴は、口コミによるお店の評価や知名度の向上が狙えることです。
また、その口コミをきっかけとした新規顧客の流入も見込めます。

代表的なものは食べログやぐるなびなどです。
口コミ系のSNSは、店舗情報の登録自体は無料でできるものが多いです。一方、検索時に優先表示されたりやネット予約機能を利用したりできる有料プランを用意しているサービスもあります。

チラシ・クーポン系

チラシ・クーポン系SNS イメージ図

チラシ・クーポン系は、チラシやクーポンの配信を主な目的としたSNSです。このタイプのSNSは、企業から消費者への一方的な情報配信となることが特徴です。毎週発行するチラシ情報の配信をメインにすることで、顧客と定期的な接点を持つことが可能となります。

代表的なSNSはトクバイ、Shufoo!、SmartNewsなどです。
チラシ・クーポン系のSNSは有料のものが多い傾向があります。掲載自体に費用がかかるものやコンテンツ閲覧数に応じて課金されるものなどがあります。始める際は費用対効果の検証も忘れずにしましょう。

情報発信・クーポン総合系

情報発信・クーポン総合系SNS イメージ図

情報・クーポン総合系は、情報配信やクーポン配信を主な目的としたSNSです。
最大の特徴は、他のSNSが大衆向けでオープンなものであるのに比べ、情報・クーポン総合系はアカウントやチャンネルなどを登録してくれた人だけに情報配信をする、クローズドなものである点です。一般向けの情報だけでなく、登録者限定のお得情報やクーポンなど特別感のある配信することで、リピーターの獲得や顧客のロイヤルカスタマー化に効果があります。

また、SNSによっては顧客側からメッセージを送信できるものもあり、双方向のコミュニケ―ジョンが取れる点から、多くの場合、顧客との関係強化のために利用されます。

代表的なSNSはLINE公式チャンネルやクルクル チャンネルなどです。
情報・クーポン 総合系のSNSは、基本無料で使えるものが多いです。しかし、メッセージの配信通数に応じて課金されるものもあるため、事前に確認しましょう。

【目的別】おすすめのSNS

どのようなSNSをどのような場合に使うのがよいのでしょうか。
目的・ターゲットに合わせて、以下のように使い分けるとよいでしょう。

  • 自力で新規顧客を獲得したい:拡散系
  • 既存顧客からの新規顧客の流入を図りたい:口コミ系
  • 既存顧客との関係強化をしたい:チラシ・クーポン系
  • 既存顧客をロイヤルカスタマー化したい:情報発信・クーポン 総合系

それぞれの具体的な活用方法を解説します。

自力で新規顧客を獲得したい

自力で新規顧客を獲得したい イメージ図

新規顧客を獲得するためには、潜在層や一見客への認知拡大を図る必要があり、拡散力が最も重要となります。この場合は、TwitterやInstagramといった拡散系のSNSを使うことをおすすめします。

具体的な利用方法としては例えば、TwitterやInstagramを利用した新商品情報の発信やキャンペーン施策の実施などがあります。

また、InstagramやYouTubeを利用した動画広告などで、消費者の目に触れる機会を増やすことも新規顧客の獲得には効果的です。

既存顧客から新規顧客の流入を図りたい

既存顧客から新規顧客の流入を図りたい イメージ図

既存顧客に口コミを書いてもらうことで新規顧客を獲得できるケースもあります。ユーザーに口コミを書いてもらう場の用意が必要なため、例えば、食べログやぐるなび、ホットペッパーなど口コミに特化したSNSに自社のページを用意しましょう。

この場合、口コミを書いてもらうユーザーがライトユーザーであるかヘビーユーザーであるかはあまり気にする必要はありません。それよりも、口コミを書くハードルを下げることで、口コミの投稿を促し、口コミ数を増やすことの方が重要です。口コミ投稿キャンペーンなどをやってみるのもいいでしょう。

既存顧客との関係強化をしたい

既存顧客との関係強化をしたい イメージ図

一度接触のあるユーザーや数回ほど商品・サービスを利用してくれているライトユーザーとの関係強化をするためには、接点を増やすことが必要です。顧客への接触回数を増やすことで、お店・商品・サービスを思い出してもらうきっかけを増やしたり、再来店・再利用のハードルを下げたりすることが重要となります。

例えば、トクバイやShufoo!などでチラシを配信することでユーザーに定期的に情報を提供したり、SmartNewsなどでクーポンを配信することで再利用のきっかけを作ったりなどが効果的です。

既存顧客をロイヤルカスタマー化したい

既存顧客をロイヤルカスタマー化したい イメージ図

安定的な集客と売上基盤を築くためには、何度も商品・サービスを利用してくれているヘビーユーザーをロイヤルカスタマー化することも大切です。

既存顧客をロイヤルカスタマー化するためには、これまで紹介した既存顧客との関係強化施策に加え、例えば、LINE公式アカウントを作成して友だち限定情報を配信したり、ランク制度を導入して顧客の利用状況に応じた限定特典を提供したりしましょう。会員限定情報や利用状況別特典などで特別感を演出することによって、顧客はお店・商品・サービスへ愛着を持ったファン、つまりロイヤルカスタマーとなる可能性が高まります。

ロイヤルカスタマー(ファン)となった顧客は、継続的に商品・サービスを利用してくれるだけでなく、顧客単価が上がる傾向もあります。ロイヤルカスタマーは、周りの人にその商品・サービスをおすすめしてくれることも少なくありません。

既存顧客をロイヤルカスタマー化し、そのロイヤルカスタマーを大事にすることで、売り上げアップにつながることも覚えておきましょう。

既存顧客のロイヤルカスタマー化には「クルクル チャンネル」

既存顧客のロイヤルカスタマー化施策を始めたい方におすすめなのが「クルクル チャンネル」です。

クルクル チャンネル」は無料のメッセージ配信サービスで、メッセージやクーポンを顧客に直接届けることができます。

顧客にチャンネル登録をしていただくことで、アプリのプッシュ通知を利用した、チャンネル登録者限定情報の配信が可能となります。

クルクル チャンネル 利用イメージ図

また、クルクル チャンネルのタグ機能を利用することで、無料でランク制度と同様の施策をすることも可能です。


クルクル チャンネル及びクルクル チャンネルを用いたランク制度については以下の記事で詳しく説明しています。あわせてご覧ください。

クルクル チャンネルの活用事例

酒類専門店

チラシ配信 イメージ図
クーポン配信 イメージ図
おすすめワインの配信 イメージ図

青森県八戸市に酒類専門店「セプドール アン」を3店舗展開するオトキタ酒販株式会社様の事例です。
クルクル チャンネルを活用して、店頭と連動したおすすめ商品情報や限定クーポンの配信、タグ機能を活用したボーナスプレゼント企画などを実施しています。

飲食店

ファーストドリンク100円クーポン_吉川駅前店
クーポン配信 イメージ図
シャンパン特別価格のお知らせ
お知らせ配信 イメージ図

埼玉県を中心にイタリアン料理店「Pizza &Tapas Legame」、「FoodCafe Legame」、「BAR Legame」を展開する株式会社レガーメ様の事例です。
クルクル チャンネルを活用して、即時性のあるお知らせや限定クーポンを配信するなどの販促を実施しています。

アーティスト

ブログ配信 イメージ図
ライブ情報の配信 イメージ図

シンガー・ソングライター森恵(もりめぐみ)様の事例です。
クルクル チャンネルを活用して、プライベート感のあるブログなどのチャンネル限定情報を配信し、ファンの満足度アップを図っています。

まとめ

いかがでしたか。
これまで挙げてきた代表的なSNSを特徴とターゲット層別にまとめると以下のようになります。

各SNSの種類とターゲット層の違い

SNSにはそれぞれ異なる特徴があり、得意とする分野も違います。
SNS集客で効果を出すためには、目的や狙っているターゲット層によってSNSを使い分けてみましょう。

関連記事