広告やSEO、メルマガ、セミナーなど、現在様々なマーケティング手法があります。本記事では、アプリマーケティングについて解説します。
アプリマーケティングが無料で実施できるツールも紹介していますのでぜひご覧ください。
目次
アプリマーケティングとは
アプリマーケティングとは、タブレットやスマートフォンのアプリを使い、ユーザへ商品やサービスを購入に繋げるマーケティング手法のことです。
企業や店舗のアプリを作り、アプリをダウンロードしたユーザへ継続的に最新情報の配信やクーポンの配信をおこなうことで、再来店の促進や売上単価のアップが可能となります。
アプリマーケティングが必要な背景
スマートフォンが登場して以来、ユーザの行動は大きく変化しました。
一人1台のスマートフォンを持つのが当たり前になり、「アプリ」の存在が身近なものになっています。
MMD研究所の調査によると、スマートフォンを所有する15歳~59歳の男女2,173人を対象に、スマートフォン利用時間を聞いたところ、約86%の方は1時間以上スマートフォンを利用すると回答がありました。
※(参考)MMD研究所:スマートフォンの利用時間「2時間以上3時間未満」が19.7%
デジタルギフトの認知度は66.7%、利用経験は24.5%
また、国内キャリアで3Gサービスが続々と終了をしているのも後押しとなり、シニアのスマートフォンへの移行が加速しています。
シニアのスマートフォン利用率は、令和元年~3年まででみると60代で14.4%、70代で13.6%と、それぞれ10%以上利用率を伸ばしています。
※(参考)令和元年通信利用動向調査の結果
令和3年通信利用動向調査の結果
このことから、個人を対象にサービス提供をおこなう場合、スマートフォンアプリはマーケティングの重要なチャネルの一つと言えます。
アプリマーケティングをおこなうメリット
スマートフォンユーザの目につきやすい
アプリ機能の一つに「プッシュ通知」があります。プッシュ通知とは、アプリからスマートフォンへ直接メッセージやお知らせを送信できる機能です。
Webサイトやチラシの場合、ユーザが直接見に行かない限り情報を届けるすべがなく、最新の情報をお知らせすることはできません。
しかし、プッシュ通知の場合、届くと着信音が鳴り、ロック画面やステータスバーに表示されるため、対象のアプリを開いていないユーザにも情報を送ることが可能です。
スマートフォンの利用率が向上し、情報をスマートフォンから得るようになった現代において、プッシュ通知を利用して情報を配信することで、情報がユーザの目につきやすくなるのです。
ユーザーのエンゲージメントを高めやすい
エンゲージメントとは、企業とユーザの信頼関係のことです。
エンゲージメントを高めることによって、ユーザは企業のファンになり、継続的に商品の購入をしてくれたり、商品の価値を第三者に伝えてくれたりするので、エンゲージメントが高いユーザが多ければ多いほど、企業は安定した収益を見込めます。
そして、ユーザのエンゲージメントを高めるために最適なのがアプリマーケティングなのです。
アプリマーケティングにおいて、定期的なプッシュ通知やクーポン配信は欠かせません。定期的に情報を配信することで、ユーザは「このアプリをダウンロードしておけばお得な情報がもらえる」という認識を持つようになります。ユーザとの接点を増やすことで、企業や店舗のファンになってもらいやすい状態が作れるのです。
アプリマーケティングを行うハードル
アプリダウンロード・継続ハードルが高い
アプリマーケティングのデメリットは、アプリの「ダウンロードハードル」や「継続ハードル」が高いことにあります。
アプリのダウンロードを勧めても、ユーザはダウンロードする手間が面倒だと感じ、ダウンロードしてもらえないケースは多くあります。さらに、シニア層の場合はアプリに慣れていないことも多く、アプリのダウンロード方法が分からない方も一定数います。
また、せっかくアプリをダウンロードしても、継続して使ってもらわなければ意味がありません。アプリは端末の容量を取るため、あまり更新がなく使わないアプリは削除されてしまうでしょう。
アプリマーケティングを実施する際には、最初のダウンロード、また継続してもらうための工夫が必要です。
アプリ開発・運用コストが高い
もう一つのデメリットはアプリの開発・運用コストが高いことが挙げられます。
アプリの開発を外注する場合、実績豊富な会社に依頼することで質の良いアプリの制作が可能ですが、その分コストが多くかかってしまいます。
自社開発が可能な状況であれば、コストを削減できるかもしれませんが、専門会社に比べクオリティが劣り、その後の運用やアプリのユーザビリティに大きな影響が出てしまう可能性もあります。
また、アプリは開発して終わりではありません。バグの修正や定期的なバージョンアップなど、そのアプリが存続している間は運用コストが発生します。
アプリを外注する、もしくは自社開発する場合は、アプリリリース後の運用面も含めて検討をしましょう。
アプリマーケティングを成功させるポイント
アプリマーケティングを成功させるために、次の3点を押さえましょう。
KPIを設定しPDCAを回す
アプリマーケティングを実施する前に必ずKPIを設定しましょう。
KPIとは、Key Performance Indicatorの略で、日本語にすると目標に到達するために達成すべき中間目標のことです。
アプリマーケティング施策においてKPIの設定はとても重要で、設定を怠ると成果目安が分からずただ施策を繰り返すだけになってしまいます。
また、設定したKPIに対して、定期的に振り返ることも重要です。KPIを設定して終わり、ではなく、「KPIに対してどの程度足りないのか」「どんな行動を起こすべきか」を確認し、短いサイクルでPDCAを回していきましょう。
アプリマーケティングでよく上げられるKPIには以下のようなものがあります。
- アプリダウンロード数
- アンインストール数
- ストア評価
- アクティブユーザー数/アプリを利用したユーザー数
- プッシュ通知の開封率
- クーポンの利用率
サイトやSNS等で宣伝
ただアプリストアに情報を掲載しているだけでは、アプリはダウンロードされません。アプリを作成したら、WebサイトやSNS、POP等を使って宣伝をおこないましょう。
アプリダウンロード専用のLPなどを作成し、AndroidやiPhoneそれぞれのアプリストアページに遷移させる工夫も必要です。
店舗がある場合は、お会計時のアプリ案内はもちろん、卓上POP等を置きQRコードから簡単にアプリダウンロードページへ遷移できるようにしておきましょう。
アプリダウンロードしてもらうための工夫をおこなう
アプリマーケティングのデメリットでも記載した通り、アプリダウンロードのハードルは高く、多くの人が「面倒くさい」と思ってしまうものです。
ただ宣伝するだけでは、アプリのダウンロードはしてもらえないため、ダウンロードをすることによって得られるメリットを提示することが重要です。
例えば、
- アプリをダウンロードしたら、その場で500円オフのクーポンがゲットできる
- アプリ会員限定の情報やクーポンが定期的にゲットできる
などです。
このようにメリットを提示することで、アプリダウンロードのハードルが下がり、ダウンロードしてもらいやすくなります。
無料で出来るアプリマーケティングなら「クルクル チャンネル」
ここまでアプリマーケティングの概要やメリット・デメリットをご紹介してきました。
いざ、アプリマーケティングをやろうと思っても、「効果が見えないなか莫大な開発費を出すことは難しい」、「まずはお試しで実施したい」など考えている方も多いのではないでしょうか。
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クルクル チャンネルの活用事例
クルクル チャンネルを活用してアプリマーケティングをおこなっているの事例を紹介します。
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アーティスト
シンガー・ソングライター森恵(もりめぐみ)様の事例です。
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まとめ
アプリマーケティングについてお分かりいただけましたか。
スマートフォンを持つのが当たり前になった現在において、アプリマーケティングは企業や店舗の売上に貢献する、重要なマーケティング施策の一つです。
メリットとしては、以下のようなことが挙げられます。
- スマートフォンユーザの目につきやすい
- ユーザーのエンゲージメントを高めやすい
「アプリマーケティングをやっているけど、上手くいかない」という方も、「アプリマーケティングをこれから始めたい」という方も、本記事をご覧いただき効果的なアプリマーケティングを実施いただければ幸いです。