マーケティングにTwitterを利用する企業が増えてきています。
なかでもTwitterのリツイート機能を利用したキャンペーンは多くの企業が実施しています。
しかし、どんなキャンペーンがリツイートされやすいのか、どのように運用すればよいのか悩んでいるSNS担当の方もいるのではないでしょうか。
この記事では、リツートキャンペーンを実施するうえでのコツやメリット、注意点をご紹介しています。記事の内容を実践し、より多くのユーザーにリツイートされるようなキャンペーンを実施しましょう。
目次
Twitterでできる!リツイートキャンペーンとは
リツイートキャンペーンとは、特定のツイートを拡散(リツイート)してもらうことを参加条件とした、Twitterでおこなうキャンペーンです。
キャンペーンの概要はさまざまです。リツイート数に応じて報酬をグレードアップするケースや、リツイートしたユーザーの中から抽選で当選した人にのみプレゼントするケースなど、多岐に渡ります。
リツイートキャンペーンを実施するメリット
リツイートキャンペーンには以下の4つのメリットがあります。メリットを把握し、特徴を取り入れたキャンペーンを実施しましょう。
ツイートが多くのユーザーに届きやすい
リツイートキャンペーン最大のメリットは、高い拡散力です。
リツイートキャンペーンでは、ユーザー一人ひとりが発信者になります。そのため、自社のアカウントをフォローしていないユーザーにも情報を届けることができます。
また、Twitterの利用者数は4,500万人(2017年10月時点・公式発表)を超えており、10代〜60代までのユーザーが男女問わず利用しています。
リツイートキャンペーンを開催することで、今までの顧客とは異なる層の認知獲得につながります。
実施のハードルが低い
リツイートキャンペーンは、低コストで簡単に実施できます。
Twitterは基本無料でアカウント運用できるため、コストはキャンペーンそのものにかかる費用のみです。
また、キャンペーン用のランディングページを用意せずに開催できることも大きなメリットです。
参加のハードルが低い
Web上で開催されるキャンペーンは参加条件の手軽さが重要になります。
その点、リツイートキャンペーンは、Webページで開催される一般的なキャンペーンなどと比べて圧倒的に手軽です。
ツイート内のボタンをワンタップするだけで参加できますので、応募への敷居が低く、大勢のユーザーに参加してもらいやすい傾向にあります。
一定の参加数が見込めますので、初めてSNSでキャンペーンを実施する場合でも開催しやすいです。
上手くいけばバズる
多くの人がリツイートしているツイートは、人目に触れやすいだけでなく、その商品が流行っているというイメージを与えることができます。
Twitterでは、流行っているツイートは拡散されやすい傾向にあります。
リツイートキャンペーンを通じてトレンドを作り出すことができれば、購買意欲を刺激し、知名度向上に繋がるでしょう。
リツイートキャンペーンの種類
リツイートキャンペーンは全部で4種類あります。ここではそれぞれの特徴をご紹介します。
フォロー&リツイート
「企業アカウントのフォロー」「特定のツイートをリツイート」の2つを参加条件に設定した施策です。
認知拡大・フォロワー獲得が目的の場合にオススメです。
手軽に参加できるため、キャンペーンツイートが広く拡散されやすいです。
ただし、手軽に参加できる分、キャンペーン終了と同時にフォローを解除するユーザーも一定数います。
ユーザーにフォローしたままでいてもらえるよう、キャンペーン後の運用方針やツイート内容なども検討しておくとよいでしょう。
条件達成で自動応募、抽選結果がその場でわかる
インスタントウィンとも呼ばれる施策です。フォロー&リツイートキャンペーンと組み合わせて実施されることが多いです。
条件を満たしたユーザーには、自動返信によりその場で抽選結果がわかるツイートやダイレクトメールが届きます。
その場で抽選結果がわかる手軽さと高いエンタメ性で人気の手法です。
抽選結果の返信は自動で行われるため、運用上の負担が少ないこともメリットのひとつです。
ただし、この形式のキャンペーンはTwitter認定広告代理店への依頼と、インスタントウィンツールを利用する必要があります。
リツイート画面を提示したらプレゼント
対象のツイートをリツイートしたユーザーは、ドリンク無料・値引きなどのプレゼントを受け取ることができる、という施策です。
来店する顧客を増やしたい場合にオススメです。
多くのユーザーに参加してもらうためには、オフラインでもリツイートしてもらいやすい工夫をするとよいでしょう。
リツイート数に応じてプレゼントが変わる
設定されたリツイート数の目標を達成すると、プレゼントの内容が変わる、という施策です。
大きな話題を生み出したい場合にオススメです。
リツイート数に応じて商品の値段が変動した例や、無料クーポンが配布された例、ゲーム内アイテムが配布された例などがあります。
「リツイート数の目標」「提供されるプレゼント」の両方が高い水準で設定される傾向にあり、魅力的なプレゼントを提示することで多くのユーザーを巻き込みます。
リツイートキャンペーンの事例
リツイートキャンペーンの事例をまとめました。キャンペーンの種類や概要、開催期間もあわせてご紹介します。
事例:フォロー&リツイートキャンペーン
ファミリーマート@famima_now が行ったキャンペーン事例です。
pino(ピノ)/森永乳業@morinaga_pino が行ったキャンペーン事例です。
pino(ピノ)公式Twitterアカウントをフォローし、対象の投稿をリツイートすると「ピノ詰め合わせ(ピノ モンブラン 6箱、ピノ 4箱)が抽選で100名に当たります。コンビニで先行販売する商品が抽選で当たる、といううたい文句で、プレミア感のあるプレゼントが設定されています。
2022年10月24日 10:00〜2022年10月28日 23:59
事例:条件達成で自動応募、抽選結果がその場でわかるキャンペーン
伊藤ハム株式会社【公式】@Itoham_inc が行ったキャンペーン事例です。
インスタントウィン型のフォロー&リツイートキャンペーンです。開催期間中は毎日抽選に参加することができます。レコメンド商品である「ビーフシチューパイ」の認知度向上のための施策で、当選ユーザーは100名に設定されています。当選したユーザーには「ビーフシチューパイ 1ケース(6つ)」がプレゼントされます。
2022年10月24日 00:00〜2022年10月25日 23:59
ローソン@akiko_lawson が行ったキャンペーン事例です。
インスタントウィン型のフォロー&リツイートキャンペーンです。「生ガトーショコラ」発売1周年記念で企画されたキャンペーンで、当選すると会計時に50円引きになるクーポンがプレゼントされます。抽選の結果はTwitterのリプライ機能で通知されます。当選ユーザーは1万名に設定されています。
2022年10月19日〜2022年10月23日
事例:リツイート画面を提示したらプレゼントキャンペーン
居酒屋一休@ikkyu_tw が行ったキャンペーン事例です。
リニューアルオープンした店舗への来店促進を目的としたキャンペーンです。対象ツイートのリツイート画面を店舗で提示すると、お会計金額の半額分のチケットがもらえます。チケットは次回会計時の支払いに使えるため、再来店の促進にもなります。
あわせて、リツイートしたユーザーのうち20名に、500円分のAmazonギフトカードをプレゼントしています。リニューアルオープンした店舗の集客がメインですが、他の地域のユーザーにもリツイートしてもらえるよう、プレゼントを2種類用意しています。
2022年10月24日 00:00〜2022年10月24日 23:59
Yogibo Japan(ヨギボージャパン)公式@yogibojapan が行ったキャンペーン事例です。
店頭でリツイート画面を提示し、くじを引いて当たりが出ればグッズをプレゼントする、というキャンペーンです。メインはフォロー&リツイートキャンペーンですが、Wチャンス賞としてリツイート画面提示キャンペーンも行っています。オンラインでの施策だけでなく、オフラインでも集客できるよう、2種類のキャンペーンを用意しています。
2022年10月21日 00:00〜2022年10月31日 23:59
事例:リツイート数が一定数を超えたらプレゼントキャンペーン
明治エッセルスーパーカップ【公式】@essel_sweets が行ったキャンペーン事例です。
アプリゲーム「モンスターストライク」と明治エッセルスーパーカップのコラボキャンペーンです。対象ツイートのリツイート数が合計で10万を超えると、プレゼントと当選者数が変動します。当選者数が25名から50名に、プレゼントの種類が1種から2種に、QUOカードの金額が2,000円から4,000円にパワーアップします。最終的に合計リツイート数は10万回を超えており、話題になりました。
2022年10月10日〜2022年10月23日
【公式】Fate/Grand Order@fgoproject が行ったキャンペーン事例です。
アプリゲーム「Fate/Grand Order」のリツイートキャンペーンです。対象ツイートのリツイート数が7万リツイートを超えると、アプリ内課金アイテムがユーザー全員に配布されます。最終的に対象ツイートの合計リツイート数は11.8万回を超えており、話題となりました。
2022年10月12日 19:00〜
リツイートキャンペーンを成功させるコツ
ここまでリツイートキャンペーンの種類や事例をご紹介してきました。では、キャンペーンを成功させるにはどうすればよいのでしょうか。
以下にリツイートキャンペーンを成功させるコツをご紹介しますので、キャンペーン実施の際はご一読ください。
キャンペーンの目的と目標を明確にする
まずはキャンペーンの目的・目標を明確にしましょう。
目的を明確にすることで、具体的な目標を定めることができます。
具体的な目標を定めることで、キャンペーンが成功したかどうか、効果検証をすることができます。
あらかじめ現状の課題を分析し、何をゴールとするのか、リツイートキャンペーンを通じて何を実現したいのかを検討しましょう。
キャンペーンの詳細を決める
キャンペーンの目的と目標が決まったら、キャンペーンの詳細内容を決めましょう。
検討するべき内容は以下が挙げられます。
- キャンペーンの運用体制
- キャンペーンの予算
- キャンペーン開催期間
- キャンペーンの種類
- リツイート対象にするツイートの文言
- プレゼントの内容
- いつツイートするのか
- どんな数値を集計するのか
また、キャンペーンの詳細を考える際は、ターゲット顧客がプレゼントを魅力的に感じるかも検討しましょう。リツイートキャンペーンには拡散されやすいという特徴があります。しかし、そもそもターゲットのユーザーが興味を持たなければ拡散してもらえません。
キャンペーンの詳細を決める際は、以下の点にも考慮しましょう。
- キャンペーンに参加してほしいのはどのようなユーザーか
- ユーザーはどのようなプレゼントに魅力を感じるのか
参加条件はできるだけ簡単にする
先ほど、リツイートキャンペーンのメリットに参加のハードルの低さをあげました。
このメリットを活かすために、キャンペーンの参加条件を複雑にしすぎないよう注意しましょう。
以下は複雑な参加条件の例です。
- リツイートだけでなく複数アカウントをフォローする必要がある
- 引用リツイートの文字数が120文字以上
プレゼントが魅力的であっても、参加するユーザーは減りやすくなります。
他の企業との差別化を図る際も、複雑な参加条件や難しい参加条件は避けるようにしましょう。
すぐにリツイートできるQRコードを用意し、オフラインからも参加してもらう
来店促進を目的としたリツイートキャンペーンの場合、オフラインでもリツイートされやすい工夫をしておくとよいでしょう。
アクセスするだけで特定のツイートをリツイートできる、リツイートリンクというURLがあります。
リツイートリンクをQRコード化してポスターや店内に掲示しておくことで、来店したユーザーはオフラインでもリツイートしやすくなります。
QRコードは、商用利用可能なサービスで作成することをおすすめします。QRコードを作成できる「クルクル マネージャー」は、すべての機能を無料で商用利用できます。QRコード作成数の制限もありません。
QRコードの作成履歴の閲覧やアクセス解析が可能なので、集客分析を目的としたビジネスシーンでも活用できます。
ここではクルクル マネージャーを用いてリツイートリンクをQRコード化する流れを紹介します。
QRコード化は以下の手順でおこないます。
リツイート対象のツイートを投稿
キャンペーンでリツイートしてもらうツイートを投稿
ツイートのURLをコピー
STEP1で投稿したツイートの「共有」アイコンをクリック
「ツイートのリンクをコピー」をクリック
ツイートのIDを確認
STEP2でコピーしたURLをテキストエディタに貼りつけ
https://twitter.com/~~~/status/xxxxxxxxxxxxxxxxxxx?s=~~&t=~~
xxxの部分には数字が並んでいます。この数字がツイートIDです。
数字の部分をメモし、STEP4に進んでください。
リツイートリンクを作成
STEP3で確認したツイートIDを「tweet_id=」の後ろに貼りつけ
https://twitter.com/intent/retweet?tweet_id=(ここにツイートIDを貼りつけ)
リツイートリンクが作成できました。
QRコードを作成
以下ボタンをクリックしてクルクル マネージャーへアクセス
STEP4で作成したリツイートリンクを入力し「作成」をクリック
作成した画像をダウンロード
作成したQRコードはアクセス状態を解析できます。
詳細は以下の記事で紹介しています。
作成したQRコードを掲示
作成したQRコードを掲示しましょう。
ポスターやメニューへの印刷、店内やレジ前での掲示がオススメです。
QRコードを印刷するときのポイントや注意点は以下の記事で詳しく紹介しています。
ぜひご一読ください。
キャンペーンで気をつけるべきポイント
Twitterでキャンペーンをおこなう際は、Twitter社が定めているガイドラインを遵守しましょう。
- 複数アカウントを作成させない
キャンペーン応募用に作成された複数アカウントはすべて凍結される。そのリスクも明記すること - 繰り返し同じツイートをさせない
「一番多くリツイートした人にプレゼント」などは禁止 - 主催者のメンション(@+ユーザー名)を含めてもらう ※推奨
キャンペーンに応募した人を「通知」から確認できる - キャンペーンに関連する話題を投稿してもらうよう促す
関係ない話題にキャンペーンハッシュタグをつけさせるとTwitterルール違反の可能性あり - Twitterルール、適用法令や規制を遵守する
ガイドラインや法令を守る
ガイドラインに違反した場合、アカウントを停止されるおそれがあります。
キャンペーンを実施する前に一度目を通し、抵触しないよう気をつけましょう。
まとめ
いかがでしたか。
リツイートキャンペーンは開催のハードルが低く、キャンペーンの経験がない企業でも気軽に開催できます。
記事の内容を踏まえて、多くの人に拡散されるキャンペーンを実施しましょう。
リツイートキャンペーンのメリットは以下です。
- ツイートが多くのユーザーに届きやすい
- 参加のハードルが低い
- 実施のハードルが低い
- 上手くいけばバズる
リツイートキャンペーンを成功させるコツは以下です。
- キャンペーンの目的と目標を明確にする
- キャンペーンの詳細を決める
- 参加条件はできるだけ簡単にする
- QRコードを読み取ってその場でリツイートしてもらう
注意事項は以下です。
- Twitterのガイドラインを遵守する
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