お客様の来店頻度を向上させたいと思ったことはありませんか?
本記事では、再来店を促す方法として、ランク制度をご紹介します。ランク制度を導入することにより、来店頻度の向上やお客様の満足度アップにつながる効果が見込めます。
本記事の後半では、「ランク制度の導入はハードルが高い・・・」という店舗様向けに無料かつ1ヶ月から始められる手軽なアプローチ方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
ランク制度とは?
「ランク制度」とは、お客様を購入金額や購入回数などに応じてランク分けし、ランクに応じた特典で優遇する制度です。
ランクを分けることで、売り上げに貢献しているロイヤリティの高いお客様に対して、より効果的なマーケティング施策を打つことが可能となります。
ランク制度の効果とは
ロイヤルカスタマーとは?
ロイヤルカスタマーという言葉はご存じですか?
ある企業や商品やサービスに対しての忠誠心の高い顧客のことを言う。
このような顧客が存在するならば、需要が存在した場合には他社を利用することなく自社のみを利用し続けてくれることから安定した収益が期待できる。(Wikipediaより引用)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%9E%E3%83%BC
つまり、ランク制度を導入し、会員ランクを上げたいと思わせることができれば、お客様を「会員ランクの高い顧客=ロイヤルカスタマー」へ育成することができます。
高ランクのロイヤルカスタマーほど、継続的な来店や、SNSなどで口コミを投稿してくれる可能性が高いです。ロイヤルカスタマーになってもらえるよう、ランク制度を取り入れてみましょう。
どのようなランク制度があるの? 面白い事例をご紹介!
【一番有名!?】いきなり!ステーキ(2020年頃までの制度)
恐らく飲食業界で一番有名なランク制度はいきなり!ステーキの「肉マイレージ」でしょう。
現在はランク制度の仕組みが変更されていますが、以前までの肉マイレージは食べたお肉のキログラムによってランクが上がって行くユニークな制度でした。(※2021年以降はプラチナ・ダイヤモンドのみ適応しています)
多くのランク制度では「ゴールド」や「プラチナ」が最高ランクの中、いきなり!ステーキでは「ダイヤモンド」まで用意されています。食べた総重量のランキングを出す際に、細かいグラム数まで開示する点も競争心を煽る面白い工夫だといえます。
【スーパーゴッドで話題になった】出前館
出前館では「出前にゃんクラブ」にて、注文回数によりランクが上がっていく制度を導入しています。
面白いところはゴールド会員の上に「ゴッド」、更に「スーパーゴッド」を用意している所です。特典として200円引きクーポンがもらえるのですが、それ以上にスーパーゴットという称号を自慢したいがために注文するお客様が続出しました。
タレントのマツコ・デラックスがテレビ番組内で話題に上げ、スーパーゴットになった際はその喜びを語っていました。
【オタク心をくすぐる?】ガンダムカフェ(2022年1月閉店)
世界的に人気なロボットアニメである「機動戦士ガンダム」。残念ながら2022年に事業から撤退してしまいましたが、2022年1月まで営業していたカフェレストランでランク制度を取り入れていました。
提供していたフードやドリンクにはモビルスーツ名や登場人物の名前をモチーフにした名前が付けられていましたが、スタンプカードに押されたスタンプの数に応じて上がっていくランクも作中にちなんだ面白いものでした。
お客様をガンダムを操縦するパイロットと位置づけ、 ルーキー>ベテラン>エース>ニュータイプ とランクが上がっていき、ランクに応じて値引きが受けられる制度でした。
ガンダムファンにとって、他のファンたちに自分の好き度をアピールできる手段の一つとなっていました。
面白いネーミングでバズり狙い?
これまではお客様がランクを上げたいと思う理由は「特典を受けたい」「お得に買い物したい」などが主でしたが、近年では「SNSに投稿して自慢したい」という人が現れてきたことが見受けられます。
思わずSNSに投稿したくなるようなネーミングを付けて、拡散されることを意識してみるのも次世代における新しいアプローチなのかもしれません。
ランク制度以外に、似たアプローチ方法はないのか?
ランク制度の基本から効果まで説明してきましたが、ランク制度を導入するには、どのような制度や特典にするか考えたり、システムの準備をしたりなど、時間とコストが掛かります。また、実際に導入してみたものの、なかなか効果が出ないことも考えられるでしょう。
ここでは弊社が提供している無料サービス「クルクル チャンネル」を活用したランク制度に置き換わる方法を、事例を交えて紹介していきます。
1か月から始められる無料サービス「クルクル チャンネル」
クルクル チャンネルとは、チャンネル(公式アカウント)を開設することで、「クルクル -QRコードリーダー」アプリを経由して画像やクーポンを含めたメッセージを配信できるサービスです。
ユーザー登録からチャンネル運用まで全て無料ですので、ぜひ一度お試しください。
サービス詳細はこちらからご覧ください。
事例として、実際にクルクル チャンネルを利用して実施した飲食店A様の例を紹介いたします。
クルクル チャンネルを利用することで、会員ランクとは名は打っていないものの、毎週サイトへアクセスした回数をカウントしていき、カウントが一定数越えた熱心なユーザー(お客様)のみに更にお得なクーポンを配布することができます。
「自分は特別な待遇を受けた」「また来店しよう」と思ってもらえる点はランク制度と変わりません。
クルクル チャンネルの設定方法
上記の事例は「タグ」という機能を活用したものになります。
タグ機能については、以下の記事で詳しく説明していますのでぜひご一読ください。
チャンネルの開設方法から知りたい方は、以下の記事をご一読ください。
設定は以下の手順で行います。
それでは、実際の画面を見ながら設定方法を説明していきます。
メッセージを作成・配信
メッセージ作成画面を開く。
メッセージタグに今回のキャンペーンに使用するタグを入力し、確定する。(※重要)
このタグでコンプリートしたお客様のアカウントか判断するので入力を忘れないでください。
今回は「キャンペーン(11月分)」とします。
メッセージタイプから「画像」、もしくは「テキスト+画像」「画像+テキスト」を選択し、画像リンクURLに遷移先のURLを入力。(※重要)
プッシュ通知メッセージや本文のテキスト、画像などの設定も終わったら配信予約をします。(今回は11月1日に配信予約をしておきました。)
残りの2週目~3週目に配信するメッセージを作成・予約
2週目~4週目のメッセージにも、メッセージタグの設定を忘れず入力。(今回は「キャンペーン(11月分)」)
メッセージ一覧にある複製を利用すると便利です。
【1ヶ月後】コンプリートしたお客様の送信リストを作成
4週分のメッセージを配信し終わったら、コンプリートしたお客様向けにメッセージを配信します。
その前にコンプリートしたお客様のアカウントのみを抽出した送信リスト(メーリングリストのようなもの)を作成しなければいけません。
送信リスト作成画面へ移動。
タグ選択の一覧から該当のタグにチェックを入れ、右側のリスト①に反映されることを確認。
続いて、タグが付与された回数の箇所に回数に「4」、隣のプルダウンから「ちょうど」を選択。
送信リスト名の入力も終えたら作成ボタンを押します。
今回は「コンプリーユーザー(11月分)」としています。
今回は最低限の説明のみでしたが、送信リストについての詳細を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
コンプリートメッセージの作成・配信
コンプリートしたお客様向けのメッセージの作成を行います。
メッセージ作成画面を開いたら、送信リストを初期の「全ての登録者」からSTEP3で作成した送信リスト名に変更します。
これでコンプリートしたお客様のアカウントにのみ、このメッセージは受信されます。
今回は例として、ランチに使えるクーポンを配信します。
メッセージタイプを「クーポン」または「クーポン+テキスト」に選択。
選択後はクーポン画像の選択、クーポンタイトルや使用条件も入力。
クーポン画像の作り方については以下の記事に説明していますので、参考に作成してみて下さい。
全ての設定を終えたら即時配信、または配信予約をします。
メッセージが届いたら完了
コンプリートしたお客様にメッセージが届いたら完了です。
工数がやや多く感じるかもしれませんが、この施策によってメッセージを開いてもらえる確率が上がったり、来店のきっかけになったりする効果が期待できます。無料かつ審査なしですぐにチャンネルの開設が可能ですので、まずは一度登録してみてはいがでしょうか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
上記にも書いた通り、来店頻度の向上・口コミの投稿は売上げアップに繋がります。
ランク制度の導入やタグを活用し、ロイヤルカスタマーになってもらえるようアプローチしていきましょう。
本文のテキストや画像にはキャンペーンについての詳細を書くとよいでしょう。
添付されている画像をタップして、先ほど設定した遷移先へアクセスするとメッセージタグがお客様のアカウントに1つ付与されます。