QRコードを作成できる「クルクル マネージャー」は、法人利用に便利なアクセス解析機能を搭載した無料のサービスです。
全ての機能を個人利用・商用利用問わず無料で利用できます。
本記事では「クルクル マネージャー」を活用し、業務の効率化をおこなっている医療法人徳洲会 湘南藤沢徳洲会病院のインタビュー事例をご紹介します。
目次
湘南藤沢徳洲会病院について
神奈川県藤沢市で医療サービスを提供する「医療法人徳洲会 湘南藤沢徳洲会病院」。
年中無休24時間体制での救急診療や地域の医療・福祉施設との密接な連携で、総合的な医療サービスを提供しています。
新型コロナウイルス感染症が流行し、その対応が急務となる中、業務効率化のため「クルクル マネージャー」を採用した同院の情報システム管理室 山口 純和氏にその経緯と効果について伺いました。
活用方法
どのように「クルクル マネージャー」を活用していますか。
新型コロナウイルス感染症にかかっているかを診断するPCR検査の結果通知のために「クルクル マネージャー」で作成したQRコードを活用しています。
発熱外来でPCR検査を受けにきた患者様にQRコードをご案内し、そこから検査結果を通知する連絡先を登録いただいています。
QRコードを読み取ると、送信先となる当院のメールアドレス、件名、患者様に入力いただきたい内容が記載された案内文が自動で表示される仕組みとなっています。
利用前の課題
ご利用前の課題を教えてください。
PCR検査の結果は、陽性か陰性か、すべて医師から電話で患者様へご連絡していました。
検査の数が少なかった時期は対応ができていましたが、第2波がきた2020年夏頃からPCR検査受診件数が1日約50件にまで増え、医師の疲弊具合も大きくなってきたように見えました。
そのような中、医師から「陰性の患者様へだけでも結果をメールで送信できないか」という相談を受けたのです。
当初はWEBサイトから患者様に情報をご登録いただくという案もありました。
しかし、検査数が大幅に増えていることから、早急に仕組みを作らなければいけない状況でした。
そこで、準備に時間のかかるWEBサイトではなく、「QRコード」を活用した仕組みを思いついたのです。
選定のポイント
「クルクル マネージャー」を採用した決め手は何ですか。
「クルクル マネージャー」を知ったきっかけは、ブログ記事でした。
本文付きメールが作成できるQRコードの発行方法が、分かりやすく説明されていたので採用しました。
検査を希望される患者様の中には、同姓同名の方もいらっしゃいます。
間違いのないよう、メール登録時は本人確認のため生年月日と名前を記載してもらう必要がありました。
抜け漏れなく記載してもらうためにはどうしたらよいかを検討した際にメール本文に「名前と生年月日を入力し送信してください」という固定文を記載する方法が浮かびました。
「クルクル マネージャー」は、QRコードを読み込んだ際にメール本文に固定文を挿入させる方法が分かりやすく説明されており、すぐに実行に移しやすかったので利用させていただくことにしました。
利用効果
当初期待した効果は得られていますか。
2020年7月末から11月末までの期間で、医師の実労働時間を約12日分削減することができました。
陰性の患者様への連絡を医師からの電話ではなく、メールに切り替えたことで大幅に医師の業務負荷を軽減することができました。
当初は、ここまでの効果が出るとは思っていませんでしたので驚いています。
QRコードをフックにした今回の仕組みは、当院のグループ病院に共有した際にも、スピーディーに対応できるという点で好評でしたね。
患者様の反応はいかがでしょうか。
QRコード自体に慣れているのもあり、すんなりと使っていただけました。
特に2020年夏頃においては、発熱外来で来院される患者様は若い方が多かったので、QRコードを見せただけですぐに理解いただき、QRコードを読み取り、登録を進めてくださっていました。
一方で、年配の患者様はQRコードになじみのない方もいらっしゃいましたので、そのような場合は電話で連絡するようにしていました。
患者様によっては、電話で結果を聞くよりもメールの方が分かりやすいという方もおり、「陰性の証明としても使えるので重宝している」という声もいただきました。
患者様にとってスムーズに利用できる仕組みでないと良い取り組みとは言えません。多くの患者様にストレスなく登録いただくことができ、良かったと思っています。