QRコードはWebサイトなどへの誘導を目的として、ポスターやカード等の印刷物に使われています。
「印刷物のデザインに合わせてカラーQRコードを作成したいけれど、どの程度の色まで読み取れるのだろう」と気になったことはありませんか。
本記事では、「読み取りできないQRコードの色」を検証し結果をまとめています。色変更を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。
検証する前にQRコードの特徴を知ろう
QRコードとは、1994年に株式会社デンソーウェーブが開発した日本発の技術です。「Quick Response」の略称で「素早く反応する(=読み取る)」という意味があります。
QRコードは背景と印字の色の差でコードを識別しています。つまり、背景色と印字色の2色に濃淡がないとコードを読み取ることができません。
QRコードの読み取れない色を検証
検証は以下の方法でおこないました。
- クルクル マネージャーで明度を20%ずつ上げたQRコードを10個作成する
- レーザープリンターでQRコードを印刷する
- 「iPhone搭載カメラ」と「クルクル-QRコードリーダー」を使ってQRコードを読み取る
検証に使用したもの
- コピー用紙(普通用紙)
- レーザープリンター
- iPhone13pro
- クルクル-QRコードリーダー
- iPhone搭載カメラ
検証環境
15×15mmのQRコードを作成し読み取りを行う
QRコードリーダーアプリの情報:
https://www.qrqrq.com/
検証結果
上記手順でグレースケール、カラーQRコードの読み取れない色をそれぞれ検証しました。
結果は以下に記載しています。
検証結果はQRコードの読み取りを保証するものではありません。
QRコードのサイズや印刷用紙、使用端末により読み取れない場合があります。
グレースケール
- グレースケールでは、ある程度明るく(色を薄く)しても読み取りができる
- 「iPhone搭載カメラ」は、10段階まで◯
- 「クルクル-QRコードリーダー」は、さらに明度が高い11段階まで◎
\ 詳細なグレースケールの検証結果は以下のボタンより確認できます/
カラーQRコード
カラーQRコードは、色相環の色を参考に検証しました。
- 青緑や青、青紫などの寒色系は比較的読み取りができる
- 黄や黄緑、橙などの黄色系は少しでも明るさを上げると読み取れない(目視でも背景色の白との識別が難しい)
- アプリによって読み取り可能なQRコードに差がある
- 「iPhone搭載カメラ」と比べて「クルクル-QRコードリーダー」の方が、より多くのQRコードを読み取れた
\ 詳細なカラーQRコードの検証結果は以下のボタンより確認できます/
まとめ
いかがでしたか?今回は読み取れないQRコードの色を検証し、ご紹介しました。
検証結果をまとめると、
- グレースケールや青緑、青、青紫などの色は明るさを上げても比較的読み取れる
- 黄色や、黄緑、橙などの色は少しでも明るさを上げると読み取れない
- 読み取るアプリによって差が出る
QRコードの色を変更する際は、必ず事前にテスト印刷をし、読み取れるか十分に確認をしてください。
本記事が、みなさんがQRコードを作成する際の参考になれば幸いです。
また、過去の記事では色付きQRコードの作成方法を紹介しています。あわせてご覧ください。
2段階しか読み取れなかった。また2段階目は読み取るのに時間がかかった。
目視でも背景色の白との識別が1番難しかった。
4段階しか読み取れなかった。明度が上がるにつれ印字色が黄色くなり、識別ができなかった。
6段階読み取れた。7、8段階あたりから印字色が黄色くなり識別が難しくなった。