チラシやポスターなどのオフライン広告は、エリアを絞った配布や、情報を届けたい顧客層を絞って配布をおこなうことで、低コストで見込み顧客への訴求が可能です。
そんなオフライン広告も、近年はQRコードを活用し、スマートフォンからオンラインへ誘導する施策が増加しています。
しかし、オフライン広告にQRコードを配置するだけでは効果はありません。
本記事では、QRコードを広告に掲載するメリットや、QRコードからオンラインへ誘導させるポイントを解説します。あわせて無料で簡単にQRコードが作成できるサイトもご紹介しています。
QRコードを活用したマーケティング戦略を検討している方は、ぜひご覧ください。
目次
QRコードとは
QRコードとは、1994年に株式会社デンソーウェーブが開発した日本発の技術です。「Quick Response」の略称で「素早く反応する(=読み取る)」という意味があります。
QRコードは、Webサイトの誘導を目的としてチラシやポスターなどの広告に使われています。
QRコードがもたらす効果とは
日本ダイレクトメール協会(JDMA)が2022年4月に公開した「DMメディア実態調査2021」によると、WebへアクセスするDM(ダイレクトメッセージ)を受け取ったことがある割合は全体の61%でした。そのうち、Webへアクセスした割合は41%にも及びます。
また、トッパン・フォームズ株式会社が2022年3月に公開した「DMに関する生活者調査 (2021年度 調査結果レポート」によると、調査対象の約52%がWebへアクセスしやすい方法として「QRコード」を挙げており、その回答数も年々増加しています。
このことから、消費者はQRコード付きの広告が最もWebへアクセスしやすいと感じており、オンラインへの誘導は効果的だと言えます。
QRコードをオフライン広告に掲載するメリット
上記では、広告のQRコードがもたらす効果を説明しました。
次にQRコードを利用するメリットをご説明します。
Webサイトへ誘導できる
QRコードは「読み取るだけ」で情報が手に入ります。わざわざ検索窓からキーワード入力やアドレス入力をする必要がありません。
アクセスするハードルが低いほど、消費者はWebサイトへ遷移しやすくなります。
より多くの情報を発信できる
チラシやポスターなどのオフライン広告は、スペースが限られているため掲載できる情報量に限りがあります。しかし、広告にQRコードを掲載するとスペースに縛られることなく、詳細情報の発信が可能です。
QRコード付き広告の効果を上げる3つのポイント
ただ広告にQRコードを掲載するだけでは、Webサイトへ十分に誘導できません。
広告の効果を上げるにはどのように掲載すればよいか、ポイントを3つ説明します。
QRコードへ誘導する文言を付ける
QRコードを読み取った先の情報を明確に記載しておくことで、消費者は安心してQRコードを読み取れます。QRコードを広告に掲載する際は「セール情報はこちらから」や「詳細はこちら」など、QRコードへの誘導文言を添えるようにしましょう。
デザインを工夫する
消費者が広告内に掲載されたQRコードの存在に気が付かなければ意味がありません。広告のレイアウトや色味も意識して、目を引くようなデザインを意識してみましょう。
また、チラシの色味に合わせて、QRコードも色変更してみるのもいいかもしれません。
以下の記事では、スマートフォンが読み取れないQRコードの色を確認できます。チラシの色味に合わせてQRコードの色変更を検討されている方は、こちらの記事がおすすめです。
オンライン限定のクーポンを発信する
日本ダイレクトメール協会(JDMA)の「DMメディア実態調査2021」によれば、消費者がDMに求める情報内容は「クーポンの案内・プレゼント」50.5%、「特売・セール・キャンペーンの案内」42.5%、「試供品の案内・プレゼント」39.5%としており、消費者にメリットが感じられる内容が上位を占めています。
このことから、「サイトにアクセスするとお得なクーポンがもらえる」と特典を付けることで消費者のアクセスを促せます。
またチラシについているクーポンは、消費者が店舗に持っていく必要がありますが、オンラインで使えるクーポンに変えることで、消費者も使いやすくなるメリットがあります。
QRコードを活用したオフライン広告の事例
続いて、QRコードを活用したオフライン広告の事例をご紹介します。
展示会などで配布するパンフレット
企業展示会パンフレットに掲載するQRコードは、展示会内容の詳細情報を閲覧できる方法として活用されています。興味・関心のある人に対して「詳細情報はこちらから」という文言を添えることでアクセスを促せます。
自身のスマートフォンから自分のペースで確認できるため、企業の認知、製品やサービスの利用が狙えます。
新聞の折込チラシ
小売業や飲食業などの折込チラシのQRコードは「セール情報」や「クーポン」といった、お得な情報を獲得できる方法として活用されています。消費者は、メリットを得られそうなQRコードへアクセスする傾向があるため、QRコードの読み取りをきっかけにネットショピングや店舗へ誘導を促せるでしょう。
舞台の案内ポスター
舞台の案内ポスターに掲載されているQRコードは「公式サイト」や「公式グッズ購入サイト」、「チケット購入サイト」などの関連情報を閲覧できる方法として活用されています。
QRコードを読み取るだけで各サイトへ遷移できるので、検索窓から舞台に関連するキーワードを入力する手間が省けます。そのため、消費者の購買意欲が高いタイミングで次回講演のチケット購入やグッズショッピングへ促せます。
電車内の中吊り広告
地下鉄やJRの電車内で見かける広告は規制緩和により、2020年12月1日にQRコードの掲載が可能になりました。乗客の目を引きやすい電車内の中吊り広告にQRコードを埋め込むことで、多くの人にWebサイトにアクセスしてもらえる効果が見込めます。
しかし、電車内でQRコードを読み取ることは立ち止まりによる接触事故や撮影トラブルが起こりかねないため、QRコード掲載には他の広告よりも読み取りやすさを意識する必要があります。
QRコードを作るならクルクル マネージャーがおすすめ
「クルクル マネージャー」で作成するQRコードは、読み取った回数が計測できます。
広告にQRコードを配置し、QRコードの読み取り回数を計測することで、お客様の興味・関心を解析できます。
解析をもとに、お客様が注目するお知らせやキャンペーンを打ち出せます。
クルクル マネージャー QRコードの作成方法
「クルクル マネージャー」は、URLを埋め込んだQRコードを作成できます。
広告の詳しい詳細や申し込みページなど、指定のURLにアクセスするQRコードを無料で作成したい人は、こちらの記事をご一読ください。
読み取られた回数を確認する方法
「クルクル マネージャー」は、無料で簡単に読み取り回数をグラフで確認できます。
QRコードからのアクセス数(効果)がわかるので次の施策を検討しやすくなります。
アクセス解析の確認方法はこちらの記事からご確認できます。
QRコードを掲載する際の注意点
広告にQRコードを掲載するには、最低限の注意事項があります。
以下に気をつけるべき点を4つにまとめたので、解説します。
QRコードの取り扱いかた
開発元の株式会社デンソーウェーブは、特許権を原則として行使しないと宣言しているため、JIS/ISOの規格に従って利用すれば、特許の心配をすることなくQRコードを利用できます。
しかし「QRコード」という呼称はデンソーウェーブの登録商標のため、この呼称を使う場合には「QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です」という記載が原則として必要となります。該当媒体のいずれかのスペースに記載しましょう。
なお、余白やデザインなどの都合で登録商標の記載ができない場合には「QRコード」という呼称を使わないようにするか、「二次元コード」「二次元バーコード」といった一般名称を使いましょう。
サイズ
QRコードには読み取りやすいサイズがあります。
約1.5cm以上のサイズが推奨されています。素早くアクセスしてもらうためにも、QRコードは適度な大きさで掲載しましょう。
余白
QRコードは周りに余白がないと情報を読み取りにくくなります。
QRコードはスペースに縛られることなく情報を発信できるため、チラシ内の文字量を減らし、詳細な情報はQRコードに格納しましょう。そうすることで、QRコード周りの余白は十分に確保できます。
紙の素材
広告の紙質に光沢があると、QRコードが光に反射して読み取りにくくなる場合があります。
ミスプリントを防ぐためにも事前にテスト印刷して、QRコードが正常に読み取れるのかどうか確認することが大切です。
本記事では最低限の注意点をご説明しました。
詳しい情報を知りたい方はこちらの記事でご確認ください。
まとめ
いかがでしたか?
今回はQRコードを活用した広告戦略の打ち出し方についてご紹介しました。
オフライン広告からオンラインへの誘導する施策が増加している中、オンラインへ結びつけるQRコードは需要が高まってきています。
QRコードを広告に掲載する際に、注意点を意識したり工夫を凝らしたりすることで、広告の効果を上げられます。
ぜひ本記事を参考にオフラインの広告戦略を実施して、オンラインへの誘導を獲得してください。